
【講義風景】 写真提供:広報・コミュニケーション部門
当拠点の髙田 健介特任准教授(臨床開発部門)が、2026年1月21日、札幌北高等学校において、Academic Fantasista 2025「ワクチンはなぜ効くのか? ―病原体を記憶する免疫の仕組み―」と題した出張講義を行いました。本講義には、同校の1・2年生32名が参加し、活発な雰囲気の中で実施されました。
”Academic Fantasista(アカデミックファンタジスタ)”とは、内閣府が推進する「国民との科学・技術対話」事業の一環として、北海道新聞社の協力のもと2012年から継続的に実施しており、北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生などに伝える事業です。
本講義では、私たちの体を守る免疫反応の基本的な仕組みについて解説した後、「あるワクチンに効果があるかどうかを、実験データからどのように判断するのか」という問いが提示されました。生徒たちは、免疫の知識を手がかりに実験結果を読み解き、科学的に考えることの重要性を学びました。基礎的な知識をしっかりと身につけることで、自ら考え、判断する力につながることを実感できる内容となりました。
さらに講義の後半では、「このワクチンが有効であると分かったとき、そのことを生物学の知識がない人にどのように説明すれば納得してもらえるか」という問いが投げかけられました。難しい課題でしたが、科学的知識を社会に伝えることの困難さと、その重要性について考える貴重な機会となりました。
本講義を通じて、生徒たちはワクチンの科学的背景への理解を深めるとともに、研究成果を社会に伝え、理解を得ることの重要性についても学びました。これらの活動は、生徒たちの科学的好奇心を刺激し、将来の科学・技術・工学・数学といった分野での進路を考えるきっかけとなる可能性があります。 本拠点では今後も、次世代を担う若い世代に向けて、科学と社会をつなぐ取り組みを積極的に進めてまいります。