
ワクチン研究開発拠点は、11月3日(月・祝)に学術交流会館において、市民公開講座「知っておきたい感染症とワクチンの話」を対面形式で開催しました。
■ 澤洋文 拠点長「人獣共通感染症に対する取り組み」
最初の講演では、ワクチン研究開発拠点長の澤 洋文教授が「人獣共通感染症に対する取り組み」と題して登壇しました。
講演では、人獣共通感染症の概要、感染症対策の重要性、新型コロナウイルス感染症が国際社会へもたらした影響について解説しました。また、診断キット・治療薬・予防法の確立を例に挙げながら、平時からの感染症対策の必要性を強調しました。
■ 喜田 宏 ユニバーシティプロフェッサー「次のパンデミックに備えて」
続いて、本学の喜田 宏ユニバーシティプロフェッサー(ワクチン研究開発拠点 特任教授/人獣共通感染症国際共同研究所 統括)が登壇し、「次のパンデミックに備えて」をテーマに講演を行いました。
半世紀以上にわたるインフルエンザウイルスの生態研究の成果として、ウイルスの自然宿主、自然界における存続機構、そしてパンデミックウイルス出現メカニズムの解明に至った過程を紹介しました。さらに、得られた科学的知見を基盤に、次のパンデミックに備えたワクチン・治療薬の開発と実用化に向けた取り組みを、市民にも理解しやすい形で説明しました。
■ 鈴木 定彦 副拠点長「結核:世界の現状と制圧に向けた対策」
最後の講演は、ワクチン研究開発拠点副拠点長の鈴木 定彦特任教授による「結核:世界の現状と制圧に向けた対策」でした。
講演では、結核が「過去の病気」ではなく、世界人口の約4分の1が結核菌に感染している現状や、発症した場合に約6か月の治療期間を要する点について解説しました。また、BCGワクチンが小児向け唯一の結核ワクチンであることや、現在進めている成人結核ワクチンの研究開発について、動画やクイズを交えながら、わかりやすく紹介しました。
■ 45名が参加、充実した学びの場に
休日にもかかわらず、当日は45名の市民の皆様にご参加いただき、感染症とワクチンに対する理解を深める有意義な学びの時間となりました。
総合イノベーション創発機構ワクチン研究開発拠点では、今後も市民の皆様に向けた情報提供・アウトリーチ活動を積極的に進めてまいります。