【開催報告】市民公開講座:「ワクチンで守る人類の未来」

2024-03-15

ワクチン研究開発拠点は、3月2日(土)に学術交流会館において第一回市民公開講座「ワクチンで守る人類の未来」を対面で開催しました。

はじめに、ワクチン研究開発拠点長の澤 洋文教授が、「ワクチン研究開発拠点の活動」として、人獣共通感染症の概要、感染症への対策、ワクチン研究開発拠点のミッション、海外大学を含む学内外の関係機関や企業との協力・連携体制とワクチンの迅速な開発・生産に向けた研究計画について講演しました。

続いて、本学の喜田 宏ユニバーシティプロフェッサー(ワクチン研究開発拠点 特任教授、人獣共通感染症国際共同研究所 統括)が、「次のパンデミックにどう備えるか?」という演題で、拠点が推進しているパンデミック及び季節性インフルエンザとコロナウイルス感染症に対するワクチンと治療薬の開発計画を簡明に解説しました。

最後に、松尾 和浩特任教授(ワクチン研究開発拠点)による「抗酸菌感染症と新たな結核ワクチンの研究開発」の講演では、結核が過去の病気ではなく、現在でも世界人口の約4分の1が結核菌に感染していること、BCGワクチンが唯一の小児に対する結核ワクチンであること、そして現在取り組んでいる新たな結核ワクチンの開発など、興味深い内容をわかりやすく説明しました。

悪天候にも関わらず、本市民公開講座には、33名が参加し、充実した学びの時間を提供する有意義な機会となりました。創成研究機構ワクチン研究開発拠点では、来年も市民公開講座を開催する予定です。

【熱心に講座を聞く会場の様子】