臨床開発部門

今野 哲
Satoshi Konno
北海道大学 医学研究院 教授

研究テーマ

  • 呼吸器感染症診療を通した北海道内基幹病院ネットワークの構築
  • 北大病院におけるPhase1試験の展開

キーワード

  • 呼吸器感染症診療、教育、研究
  • 臨床検体の採取、保管
  • Phase1試験

研究概要

  • 「感染症内科」という文化のない北海道においては、COVID-19、結核を始めとする呼吸器感染症は、呼吸器内科医がそれらの診療を担っている。この事は、「感染」「宿主反応・免疫」、「他疾患の併存、鑑別」と言う観点では、患者さんにとってのメリットとも捉えることができ、また、道内主幹病院のネットワークの構築が容易となる。
  • 当科は、道内唯一の第一種感染症指定医療機関である市立札幌病院、結核指定医療機関/第二種感染症指定医療機関である独立行政法人国立病院機構北海道医療センター、独立行政法人地域医療機能推進機構北海道病院を含む、多くの公的機関病院との連携が強固であり、これまで既に、多くの共同研究、疫学研究を展開してきた。
  • 本研究においても、既に構築されている当科を中心としたネットワークを最大限に利用し、各種呼吸器感染症の診療に加え、臨床検体の採取、保管を継続する。
  • 当院は道内で唯一のPhase1ユニットを有しており、今後、新規ワクチンに対する臨床研究を展開する体制が既に整っている。同時に、将来長きにわたり対峙するであろう新規呼吸器感染症の流行に迅速に対応すべく、呼吸器感染症を特に専門とする呼吸器内科医の育成にも尽力する予定である。