ワクチン開発部門

原島 秀吉
Hideyoshi Harashima
北海道大学 薬学研究院 卓越教授

研究テーマ

  • ワクチンの基礎研究
  • 新規脂質ライブラリーの開発とワクチンへの最適化

キーワード

  • 脂質ナノ粒子
  • mRNAワクチン
  • DDS
  • ヘルパー脂質
  • pH-応答性カチオニック脂質(ionizable cationic lipid)

研究概要

  • 新規のDrug Delivery System (DDS)の開発を目指し、新規脂質ライブラリーを構築して、mRNAワクチン用に最適化を図る。
  • mRNA導入効率に大きな影響を与えるpH-応答性カチオニック脂質(ionizable cationic lipid)と、脂質ナノ粒子の体内動態・細胞内動態に大きな影響を及ぼすヘルパー脂質を30種以上合成して、それぞれのライブラリーを構築する。
  • それらの脂質を用いて種々の脂質組成からなる脂質ナノ粒子(LNP)と搭載すべきmRNAをマイクロ流体デバイスを用いてLNPを調製し、①LNPの物性の最適化、②LNPの遺伝子発現効率と副作用の最適化、③投与ルートの最適化を行う。
  • BCG成分からなる新規アジュバント搭載LNPについてもLNPへの搭載方法の確立を行う。
  • これらの研究にもとづいて、ワクチン効果を最大化し副作用を最小化するmRNA搭載脂質ナノ粒子を開発し、インフルエンザウイルス及びコロナウイルス用のmRNAワクチンを創出する。